4代目リーダーであったジェイ・ホワイトが新日本プロレスを追放され、
その後そのジェイを襲撃し、5代目リーダーに就任したとされるデビッド・フィンレー。
彼はリーダー就任後自らのポリシーに従い改革をはじめ、
4月の両国大会ではエル・ファンタズモを追放した。
ここまでのフィンレーを見ていると、彼が理想とするバレットクラブはKILLER、
つまり原点回帰するような真のヒールユニットということかと思うが、
それに伴い新たなメンバーも続々と加入させている。
まずBOSJ前のアメリカ大会では元LA道場のリーダーであった
クラーク・コナーズを電撃加入させた。
そのコナーズはバレットクラブ加入後出場したBOSJでも
その凶暴性を見せつけていたが、先日のドミニオンで新たな動きを見せた。
それはこの日ジュニアタッグ王座を奪還したCATCH2/2の前に現れ挑戦を表明したのだ。
しかしコナーズは一人で登場してきたので、パートナーは誰かと思われたが、
それはなんとその試合にCATCH2/2のセコンドについていたダン・モロニーだった。
つまりダン・モロニーはユナイテッドエンパイアを裏切り、
バレットクラブ入りを決断したということだが、
この二人のタッグはジュニアではパワーや破壊力が桁違いだけに大きな期待が出来そうだ。
今後のバレットクラブのジュニアはこの二人がけん引することになるのだろうか。
そしてこの大会ではヘビー級のタッグにも大きな動きがあった。
この日の3wayマッチで王座を獲得した毘沙門の前に予想外の男たちが登場した。
しかもバレットクラブのテーマに乗って。
その男たちとはこれまた元LA道場の二人、ゲイブリエル・キッドと
アレックス・コグリンである。
このようにこのドミニオンでは3名のバレットクラブの追加があったわけだが、
少し前に加入したコナーズを含むとなんと4名中3名が元LA道場の生徒である。
つまり柴田勝頼の薫陶を受けた選手たちが一斉にヒールターンをはたしているわけだが、
はたしてこの行動の先には何かがあるのだろうか。
その柴田勝頼は現在ROHのピュア王座を保持しておりアメリカでの活動が中心である。
一説には今回のLA道場生の動きに関与しているのではと噂されているが、
真実はどこにあるのだろうか。
また柴田はその活動の中ででAEWに登場することもあるが、
そのAEWにはバレットクラブゴールドを立ち上げたジェイ・ホワイトがいる。
新日本プロレスのデビッド・フィンレーを中心としたバレットクラブ、
そしてAEWでジェイ・ホワイトが立ち上げたバレットクラブゴールド。
つまり現在はこの二つのバレットクラブが並立しているわけだが、
この先にある禁断の扉で交わることがあるのだろうか。
もしそうなった場合はこの二つのバレットクラブは抗争するのか、もしくは共存するのか。
そして直近で起こった流れはどう結びつくのか。
全ては現時点では謎のままだがはたして今年10周年を迎えた
このヒールユニットに何が起こるのか。
引き続き追いかけていく必要がありそうだ。