ザック・セイバーJr.の優勝で幕を閉じたG1CLIMAX34。
通例ではその優勝者は、1.4東京ドームのメインイベントで、
時のIWGP世界ヘビー級王者とのタイトルマッチを行う権利を得る。
しかし今回のザックはその通例を壊し、自ら10月の両国でのタイトルマッチを希望し、
結果その要望は実現することとなった。
これにより近年長らく続いたG1優勝=東京ドームのメインという図式は
一旦リセットされたと言って良さそうだ。
また近年は私の記憶が正しければドームまでのタイトルマッチは、
10月の両国大会のみであったが、今年はそれに加え9月末の神戸ワールドで、
内藤哲也とグレート-O-カーンによるタイトルマッチが行われることとなった。
つまり少なくともこの2回は決定しているので、今後王者が変わる可能性は
これまでより高くなったと言えるだろう。
では年内のIWGP世界ヘビー級のタイトルマッチがこの10月で終わりなのか?
という部分だが、この流れを見るかぎりさらに行われる可能性もありそうだ。
これは内藤哲也がG1で敗れた4選手とのタイトルマッチを年内に行いたいという
意向もあり、決定済のタイトルマッチを乗り切ることができれば、
11月の大阪府立、そして同じ大阪府立のスターダム合同興行などで、
タイトルマッチが開催されることも考えられる。
これが実現すればかなりタイトなスケジュールとなるが、
ファンとしては多くのタイトルマッチが見られることは楽しみである。
これらに関しては今後の発表を待ちたいと思うがはたしてどうなるだろうか。
そしてもしこの予想がもし実現すればドームでのタイトルマッチは、
誰が王者であるかもわからず、また挑戦者も誰になるかは現時点では不明である。
そこで浮上するのはNEVER無差別級王座に挑戦を表明した高橋ヒロムの存在だ。
彼はジュニアの第一人者であるが、その王座を狙わずNEVERに照準を
合わせたということは、その先に師匠である内藤哲也の初シングルを見据えている
からであることは間違いないだろう。
そんな内藤哲也を中心に多くの選手の思惑が交錯するIWGP世界ヘビー級戦線の
今後に引き続き注目しておきたいと思う。