世界的なコロナウィルスのパンデミックにより、
例年とは全く違う特別な年となった2020年。
もちろんその影響は新日本プロレスにも大きなダメージを与えたが、
そのような中でも新日本プロレスは可能な限りのシリーズ開催、
そしてビッグマッチ興行を行い業界を牽引した。
少し前にライバル団体であるノアが、
約10年ぶりとなる武道館大会を発表したが、
他団体はそれがニュースになるほどであることを考えると、
それ以上の規模のビッグマッチを多数開催している新日本プロレスは、
今年も圧倒的なプロレス界の盟主であったと言えるだろう。
(以下、ノア武道館開催決定記事)
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ではここからは2020年を振り返ってみたいと思うが、
今年は史上初のダブルドーム東京ドーム2連戦から興行が始まり、
2月には規模を例年より拡大し大阪城ホール大会も開催した。
そして2月後半よりコロナ禍による中断期間があったが、
興行再開後は大阪城ホール2連戦、そして真夏の野外決戦と銘打った神宮球場大会、
またG1では両国3連戦などビッグマッチを連発している。
そして先日今年最後のビッグマッチである武道館大会が終わり、
今後は2年連続となるダブルドームへと新日本プロレスは進んでいく。
こうやって文字にすると、改めて新日本の凄さがより理解できるだろう。
また上には記載していないが、大阪府立体育館などの規模の大会も
多数開催しているし、聖地後楽園ホールに至っては、
もう何回開催したのか数えきれないほどだ。
(数えてみると年内は53回開催!)*間違いの際はお詫びいたします。
他団体が月に1度程度の後楽園大会をビッグマッチ扱い
としている現状を見ると、2021年も新日本プロレスが
業界を牽引していくことは間違いないところであろう。
そしてそれを証明するようにこのコロナ禍の中、
2021年もダブルドーム開催を決定した。
東京ドーム大会自体の開催が危ぶまれていただけに、
これは新日本プロレスにとっても大きなチャレンジとなるだろう。
しかし守りに入ることは新日本のカラーではないと思う。
団体創設から受け継がれる新日本のイデオロギーは、
常に攻め続けるということだからだ。
また11月の大阪大会で内藤哲也がほのめかした、
【2021年の大阪大会のスケジュール】というのも気になるところだ。
これまでの大阪大会のビッグマッチと言えば、
府立体育館、もしくは大阪城ホールであるが、
もし上記の会場であれば、内藤哲也がわざわざほのめかすことはないだろう。
となると、考えられる会場はただ一つ。
大阪ドーム(京セラドーム)しかない。
もしこれが現実となるならば、東京ドームの観戦が難しい
関西圏のファンの皆さまが狂喜するビッグサプライズとなるだろう。
*追記 先日の発表で上記は大阪城ホール大会2連戦である模様。。
またこれに端を発し、以前のインタビューで内藤哲也が話していた
ドームツアーも視界に入るかもしれない。
現状のコロナ禍という事態にひるむのではなく、
あえて逆張りで攻める。
それはまさにピンチをチャンスに変えるという
プロレスそのものであると言える。
また海外戦略という部分が依然不透明な中、
国内での興行に注力するという戦略は
ビジネスの基本と言える【選択と集中】という理論にも合致している。
そう考えると新日本プロレスの2021年は
今年以上に攻めていく年になるのかもしれない。
それはサイバーエージェント入りしたノアが
着実に息を吹き返しているという事実を見て
新日本プロレスが危機感を抱いているとも言えるだろう。
このような切磋琢磨した状況は、プロレス界全体でみると
確実に顧客のすそ野が広がり、結果的に良い方向に進むはずだ。
まだまだ新日本プロレスの独走は続くかと思うが、
今後も他団体の躍進が続き、昔の新日本、全日本時代のようになれば
その時はプロレス界も今以上に発展しているはずである。
それはプロレスファンにとってもきっと喜ぶべきことかと思う。
今回の記事を通じそんなことを思った次第である。