
先日6.29名古屋大会(TANAHASHI JAM)で行われた、
IWGP世界ヘビー級選手権で8度目の防衛戦に敗れ、
ついに王座から陥落した後藤洋央紀。
2月に始めてIWGP世界ヘビー級のタイトルを戴冠後、
”後藤革命”と称された防衛ロードが過去例のないスピード感で行われ
多くの名勝負を生み出してきたが、Ḡ1を前についに終焉を迎えた。
しかしこの約5ヶ月間の後藤洋央紀の活躍は、
これまで蓄積してきた鬱憤をすべて晴らすようなものであったことは
ファンの総意であるだろう。
それはどの会場でも巻き起こった”後藤コール”が証明している。
つまり彼の活躍は多くのファンから求められていたということだ。
ではこの”後藤革命”とはいったい何だったのだろうか?
一言で言うと、夢を諦めないこと、
そして継続していればその夢は叶う可能性がある、
という部分だろう。
ご存知の通り、後藤洋央紀は若い頃から期待され、
頂点のベルトに何度も挑み、そのたびに跳ね返され、
一度も頂に届くことなく、年月が過ぎ去った。
近年は世代交代が進んでいることもあり、もう後藤洋央紀が
IWGP世界ヘビー級のベルトを巻くことはないと誰もが思っていたことは事実だろう。
しかしタッグで大きな実績を作り、数少ないチャンスを活かし、
今年ついに新日本プロレスの頂点のベルトに到達した。
そうした生き様は多くのファンが共感し、かつてない支持を集めた。
今回タイトルを落としたが、今の後藤洋央紀ならばまたチャンスがあるかもしれない。
つまり後藤革命はこれで終わりではなく、まだまだ続くということだ。