年末年始の興行ラッシュも一段落つき、各団体の動きが見えつつあるプロレス界だが、
その興行の中で大きなファンの後押しを受けたのは、新日本プロレスのゲイブ・キッド、
そしてノアのOZAWAではないだろうか。
彼らはいわゆるヒールサイドの選手であり、本来はブーイングを浴びる立場だが、
ともに年始の試合では大きな声援を受けた。
またOZAWAは清宮海斗、そしてゲイブはケニー・オメガと戦ったわけだが、
対戦相手はともに立ち位置としてはベビーフェイスと言えるだろう。
しかしながらファンはその二人にはブーイングを浴びせるという
逆転現象が起こったわけだが、はたしてその理由とはなんだろうか?
まず1.1に行われたノアのメインイベントは戦前から大きな注目を集めた。
それはOZAWAが清宮を裏切るとともに、彼の私生活を暴露するという手法で
タイトル挑戦を手にしたからだ。
この時点でOZAWAは海外遠征から帰国したばかり、かつ怪我をしたという理由で
一度も試合をしていない状態だ。
つまり実績はゼロに等しいわけだが、この暴露という現代にマッチした展開がはまり、
ファンからこれまでのノアとはちがう新たな期待感が生まれた。
また対決までに見せたポテンシャルの高さもその期待感を膨らませ、
試合開始時点では多くのファンがOZAWAの戴冠を願っていたのではないだろうか。
そしてその期待感に応えOZAWAは一発でGHCのタイトルを獲得したが、
問題はタイトルを手にしたここからだろう。
現時点の展開をみると次のターゲットは拳王となりそうだが、
それにKENTAが加わりそうなだけにこれまでとは違うノアの景色が見られることは
間違いなさそうだ。
そして次はゲイブ・キッドについて触れていきたいと思うが、
先日の記事も一緒にご覧いただければと思う。
⏬️
ゲイブの場合はOZAWAと違い、ヒールながら新日本プロレス愛に溢れた
言動がファンの支持を集めた大きな要因かと思う。
これにより今のゲイブはダークヒーローといえる存在になったが、
BULLET CLUBにいるだけにヒールサイドの立ち回りが求められる。
よってそのギャップに困る可能性もあるが、最終的にはベビーターンという
展開もあるのかもしれない。
ゲイブは2月の大阪で新世代の先頭をともに走る辻陽太とタイトルマッチが決まったが、
その行方が今後のゲイブの方向性を左右する可能性があるだろう。
はたして同じ時期にダークヒーローと化した二人は今後どのような景色を
我々に見せてくれるのか?
引き続き追いかけていく必要があるだろう。