昨日の1.5東京ドーム大会『JR東海 推し旅 Presents WRESTLE DYNASTY』
で行われたケニー・オメガvsゲイブ・キッドによるスペシャルシングルマッチ。
この一戦は今大会の注目カードでもあったが、多くのファンの期待以上の戦いが
見られたのではないだろうか。
構図としては現在はAEWの副社長であり、かつて新日本プロレスでも一時代を築いた
ケニー・オメガに新世代であるゲイブ・キッドが挑むである。
また立ち位置としては戦前はケニーがベビーフェイス、そしてゲイブがヒールという
感覚であったが、多くのファンはヒールサイドのゲイブに声援を送るという
逆転現象が起こった。
これは元日のノアのメインで行われた清宮海斗vsOZAWA戦でも見られた現象だが、
それだけファンの期待感が高かった証拠であるだろう。
そしてこの戦いはファンの高い期待感を裏切らない好勝負となった。
特にケニーは1年以上のブランク明けの試合であったが、
全くその影響を感じさせない戦いぶりを見せた。
やはりこの男は他のレスラーとは役者が違うと言って語弊はないだろう。
そんなケニーに先導されるように、ゲイブもまた期待以上のファイトを
見せてくれたと言っていいだろう。
特に終盤で見せたコブラツイストと卍固めの合わせたような技を
繰り出したときは多くのファンの涙腺が緩んだのではないだろうか?
そんなゲイブを見て解説席の棚橋弘至社長も涙を見せていたが、
それはこれまでのゲイブの背景を知っているからこそだろう。
今回の戦いでまた一歩階段を上った感のあるゲイブだが、
はたして彼は今後の新日本プロレスの象徴とも言える存在まで
上り詰めるだろうか?
現時点では個人的には辻陽太と将来のトップを争っていると感じているが、
他の新世代の選手も負けてはいられないだろう。
そんな新しい息吹を感じた新日本プロレスの2025年が大いに楽しみである。