年に一度のジュニアの祭典、BEST OF THE SUPER Jr.27(以下BOSJ)
の開幕が近づいている。
その大会スケジュールは以下の日程で予定されている。
2020年5月12日 (火) 〜 2020年6月6日(土)
当記事執筆時点では、まだ予定変更のアナウンスはされていないが、
緊急事態宣言の1か月程度の延長が確定的な状況を考えると、
観客を動員しての通常興行開催は難しいと言わざるを得ないだろう。
つまりこれは推測となるが、BOSJもこれまでのシリーズ同様、大会を中止するか、
もし実施するならば、通常の興行形態以外での方法で行うことになるはずだ。
もしBOSJまで中止となれば、
最後の興行から約3か月以上試合が行えない状況となる。
しかしいまだ発表がないところをみると、新日本プロレスはギリギリまで
何かしらの方法で実施を検討しているのではないだろうか。
運営面からみてもこれ以上の中止はなんとか避けたいはずだ。
また6月以降に緊急事態宣言が解除され、興行の見通しが仮に立ったとすると、
2月以降、事実上ストップしているストーリー展開を
少しでも動かしておきたいところだろう。
しかしご存知の通り、新日本プロレスは他団体と違い、
TVマッチ、すなわち無観客試合をいまだ行っていない。
この無観客試合の実施の是非が今後の焦点となることは間違いない。
そしてその検討材料の一つに、テレビ朝日系列で放送されている、
ワールドプロレスリング、そしてワールドプロレスリングリターンズの
放映権の問題があると思われる。
以下の記事にも書いているのだが、以前の週プロ内で木谷オーナーが
下記の内容の発言をしているので、今一度記載しておく。
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その発言とは、テレビ朝日とは試合前提で放映権料をもらっているので、
テレビ放映する映像が枯渇する前に、観客の有無は関係なく試合を
やらざるを得ないというということだ。
他のテレビ番組も同様のことは言えるが、
過去映像を流すということは、いつか終わりが来る。
そう考えると、どこかで会社として決断を下す必要があるということだ。
別の視点で考えると、階級がジュニアに限定されているこのシリーズは、
出場選手も限定的になるので、新しい試みをトライアルするには最適とも言える。
もちろんファンからすれば、フルメンバーでの興行を見たいはずだが、
ジュニアの選手の熱戦を見れるだけでも、今は大満足のはずである。
当たり前のことが当たり前にできない今、
現地観戦という選択肢はきっとファンも考えていないだろう。
どのような会場であっても、たとえ無観客であっても、そして映像越しであっても、
そこにレスラー同士の熱い戦いがあれば、それだけでハッピーのはずだ。
新日本プロレスの決断が、この執筆時点ではどうなるかはわからない。
いまはただ待つばかりだが、早期の新日本プロレスの英断を期待して、
今回の記事を終わりたいと思う。