なお、新日本プロレスといたしましては、今後の状況と安全面を慎重に考慮しつつ、無観客試合の実施について検討を行ってまいります(感染拡大状況等を踏まえ、実施を見送らせて頂く場合もございます)。
(引用:新日本プロレス公式)
先日新日本プロレスより、5月4日までの大会中止が発表された。
昨今の状況を鑑みれば、これは致し方ないところだ。
そしてその発表のニュースの中で、上記の引用部分の記載があった。
これは個人的には大きな意味があると感じている。
なぜなら新日本プロレスが公式に無観客試合検討を
アナウンスしたということだからだ。
結論から言うと間違いなく無観客試合は実施されることになるだろう。
それは上記のアナウンスのみならず、
各方面でいろいろな伏線があるからでもある。
その一つとして新日本の絶対王者であるオカダカズチカが、
今週の週プロにてその思いを語っている。
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— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) 2020年4月7日
オカダが無観客試合への葛藤を語る。
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そして同じ週プロ内で木谷オーナーも無観客試合(スタジオマッチ)
についての見解を語っている。(夏のオールスターに関しても)
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— 週刊プロレス (@shupromobile) 2020年4月7日
オカダに関しては当初は無観客試合には否定的ではあったが、
中止が長期化するにつれその思いが変わってきたようである。
また発言力という意味でも、オカダの発言力は現在の新日本の中では
上位に位置していると言えるだろう。
つまりオールスター提唱時と同様、オカダが公の場で発言するということは、
現実味が高いということである。
また木谷オーナーに関しては、もとより無観客試合推進派である。
新日本に関しては任せている部分が多いようだが、
オーナーの発言は何よりも説得力があることは言うまでもないところだ。
以上のように、選手側のエース、そしてオーナーが公の場で発言し、
かつ新日本自体も公式サイトで発表している。
状況として無観客試合実施は既定路線ということであろう。
百戦錬磨 セルリアンブルーのプロ経営者 [ ハロルド・ジョージ・メイ ]
となると次の問題は、いつから、どこで行うのか?ということになる。
緊急事態宣言が首都圏、他府県に出ている現状を考えると、
少なくともGWまで(5月6日)は難しいかと思われる。
また主要都市に関しては、使用できる施設も限られるであろう。
となるとやはり野毛道場という選択肢が浮かび上がる。
現にWWEでは自前のパフォーマンスセンター(以下PC)で収録が行われている。
そして最近ではPCで、年間最大興行レッスルマニアを実施した。
しかし道場で行うとすると新たな問題が浮かび上がる。
WWEのPCは映像を見てみると、客席もあり番組を制作する設備も整っているように
見えるが、野毛道場はこれまでの映像を見る限りそのような設備はないはずだ。
つまりワールドで配信するとしても、
最低限のクオリティーが維持できるのかという問題である。
こう考えると道場での収録は少々難しいような気がする。
もちろん私が考えた程度のことは、新日本プロレスも考え既に動いているだろう。
メイ社長を筆頭とする経営陣がどのようなプランを見せてくれるのかは、
色々な意味でかなり興味があるところだ。
そして盟主である新日本が無観客試合を行うとなれば、
業界が注視するのは自明の理である。
うまくいけばそれが各団体のスタンダードとなるであろう。
最後に。
ファンの気持ちは一つであると思う。
事情が許せば早く試合が見たいと思っているはずだ。
そしてそのようなことは新日本プロレスも当然理解している。
しかし見えない敵はいつ終息するかはわからない。
そして終息したとしても、その時以前のようなプロレス熱があるかは不明瞭だ。
ファンが今できることとは何だろうか。
答えは何かはわからないが、できることはあると思う。
そんなことをプロレスブログを書いている端くれとして思う次第である。
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では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。