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先月末上の記事にあるように、東京スポーツ紙上で
今のオカダカズチカの思いが公開された。
注目は前回の公の場での発言から、大きな変化を見せているところである。
興行再開のめどが全く見えない今、レインメーカーは何を思うのか?
自身の考えも含め、以下に記していこうと思う。
無観客試合と動画配信
まずはコチラのオカダの発言をご覧いただきたい。
業界のエースがとうとうこの言葉を口にした。
「僕はそろそろ無観客で新日本プロレス、やるべきかなと思います」ときっぱり口にした。
既に他団体が導入している無観客開催には、これまで「初めてプロレスを見てみようと思った人が、音のないプロレスを見て楽しいかどうか」と慎重な姿勢を示していた。だが事態が好転しないことから、考えも変わってきたという。「ただでさえ外出自粛となってる中で、じゃあ何をしたらいいのってなって、自粛できないで(外に)出ちゃう人もいると思うので。僕たちが(見るものを)提供できれば、それも収まるんじゃないかな」と、プロレスの動画配信効果に期待を寄せる。
(引用:東京スポーツ)
これまで無観客試合には否定的であったオカダがついに考えを変えたということである。
記事によるとこの心変わりの要因の一つに、中邑真輔との話し合いもあったようである。
すでに皆さんもご存知のように中邑真輔の所属するWWEは無観客でのTVショーを
先月より開始している。そして年間最大興行であるレッスルマニアも無観客での
実施が決定している。
そのような環境に置かれている中邑真輔と話をする中で、
オカダもこのままの状況が続けばマズイと気が付いたのだろうか。
これは毎日ブログを更新し、微力ながらプロレスを発信していて感じていることだが、
大会の中止期間が延長し続けている今、日々ファンのプロレス熱が下がっているように
感じる。
少し前までは間を置かず大会を行い、その中で新しい展開などを発信することで、
日常的に新日本プロレスというコンテンツが更新されていたわけだが、
今はその状況には無いわけである。
そう、展開的には2月の時点で止まったままであるからだ。
現在その対応策として、Togetherプロジェクトと題し、多くの企画映像や、
これまで見れなかった映像などを更新しているが、それにもやはり限界があるだろう。
やはりファンが本当に見たいのは、スピード感をもって展開が動いている
新日本プロレスなのではないだろうか。
これは自身の個人的感想となるが、Togetherプロジェクトの映像を見ることは、
楽しいものではあるが、どこかに物足りなさを感じているのは事実である。
これはやはり試合を渇望しているということかと思う。
そして定期的にビッグマッチがあり、それをワールドなどで観戦できていたころと
同じテンションであるかというと、やはり低いことも事実だ。
これはおそらく私だけではなく、多くの新日本ファンが同じ思いではないだろうか。
今の新日本プロレスのレスラー、そしてスタッフであれば、無観客試合でも
十分なコンテンツに仕上げることは可能かと思う。
オカダのこの提案をぜひ実現してもらえれば、ファンとしてはうれしい限りだ。
新日本プロレスの経営状態
興行の収入がない今、新日本プロレスの収入源はワールド会員の会費、
WEB、店舗でのグッズ販売、そしてテレビ放映権料であるはずだ。
ワールドの会員が約10万人と言われているので、月1000円として、
定期収入として月間1億円あるのだが、仮にこの自粛が年内まで続くと、
おそらく昨年度の年間売上54億円から、半減以下となってしまうだろう。
そうなると会社としての体力を失い、多くの選手の雇用維持が難しくなる。
企業コストの主たるものは、基本的に人件費であるわけだから、
一般企業と同様、人員整理が必要となるはずである。
そうなるとコンテンツの魅力が低下し、ファン離れが起きる可能性も大いにある。
それが進めば負のスパイラルとなり、暗黒時代が再び到来しかねない。
今まさに岐路に立っているのかもしれない新日本プロレス。
新たなチャレンジを行うべき時が迫っているのではないだろうか。
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では今回も最後までお付き合いありがとうございました。