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(出典:新日本プロレス公式)
ウィル・オスプレイのヘビー級転向宣言
まずは下のツイッターをご覧いただきたい。
これは先日のブリティッシュヘビー級タイトルマッチで、ザック・セイバーJrを破り、
念願のタイトルを獲得した、ウィル・オスプレイのツィートである。
この中でオスプレイはヘビー級の転向を宣言した。
I will now officially make the jump and be competing in the Heavyweight division
(ヘビー級ディヴィジョンに階級を上げ闘っていくことを、今ここに宣言する)
7 years put to rest.
— ᵂⁱˡˡ ᴼˢᵖʳᵉᵃʸ • ウィル・オスプレイ (@WillOspreay) 2020年2月14日
New British Heavyweight Champion.
I will now officially make the jump and be competing in the Heavyweight division.
📷 @BeyondGorilla_ pic.twitter.com/Xm2Ky6Y9ia
(引用:ウィル・オスプレイツイッター)
これで昨年の鷹木信悟に続き、オスプレイもヘビー級に戦場を移すことになった。
昨年のBOSJの決勝を戦った二人がこれでジュニアから姿を消すこととなる。
このオスプレイの階級転向は昨年より予想されていたことではあった。
しかしヒロムが欠場中ジュニアの絶対王者として君臨していたわけであるので、
複雑な思いを持っているファンの方も一定数いるであろう。
このような出来事がある度に起こる論争がある。
それは『ジュニアを軽視しているのか』というものだ。
曖昧となってきたジュニアとヘビーの境界。
次項ではそのあたりのことを書いてみたいと思う。
曖昧となるヘビーとジュニアの境界
昨年の鷹木信悟、今回のオスプレイもそうだが、昨今の階級転向は本人の宣言ひとつで
認められる風潮にある。もちろん一定の実績を残したうえではあるが。
一昔前はもっと階級の境界が明確であったように思う。
体重が100㎏以上はヘビー級(団体により違いがあった)、
それ以下はジュニアヘビーというように極めてわかりやすい基準があったと記憶している。
しかし選手の小型化が進んだということもあるが、
最近の階級分けは本人の意向によるところが強いような印象だ。
100㎏未満ながらヘビー級で戦っている現在の代表的な選手は、
現在なら飯伏幸太、KENTA、ザックというところになるだろうか。
3名とも全く見劣りせずトップ戦線に食い込んでいることは皆様もご存知の通りだ。
そしてそんな中、今回オスプレイが加わったということである。
すでに昨年、NJCやG1などで実績を見せているので、
すぐにタイトル戦線に加わることになるであろう。
オスプレイとしてはジュニアのカテゴリーではやり切ったということだろう。
やはりプロレスラーの性として、もっと大きく強い選手と
戦いたくなることは必然ということであろうか。
ジュニアとしてのプライド
ヘビー級転向を宣言したオスプレイに対し、いち早く反応したのは、
そのオスプレイからタイトルを奪取した現チャンピオン高橋ヒロムであった。
Congratulations Will Ospreay! But you don’t want me anymore?😭
— 高橋ヒロム Hiromu Takahashi (@TIMEBOMB1105) 2020年2月15日
(出典:高橋ヒロムツイッター)
ヒロムがオスプレイに投げかけた言葉は以下である。
Congratulations Will Ospreay! But you don’t want me anymore?
(おめでとう、オスプレイ!でも、俺との闘いはもう望まないということかい?)
ヒロムはこのツィートをどのような思いで投げかけたのだろうか?
それは先日、激闘を繰り広げたライバルへの祝福の想いか。
それともオスプレイのジュニアに対する想いはその程度であったのか、という怒りか。
ライガーより新日ジュニアを託され、誰よりも新日ジュニアにプライドを持つ男の
胸中はいかばかりであろうか。きっと複雑な思いが渦巻いていることだろう。
そしてもう一人ヘビーに転向したレスラーに対して噛みついている男がいる。
それは現NEVER王者 鷹木信悟と因縁があるSHOだ。
先日の札幌大会での解説席で最後に言った、『鷹木はジュニアから逃げた』という
発言はSHOのジュニアに対する強い思いとプライドの表れであるだろう。
昨年の鷹木信悟、そして今回のオスプレイのヘビー級転向の先には、
ヒロムがWK14の調印式で言った、そして対ヘビー級との戦いが待っているのだろうか。
もし実現するのであれば、ジュニア戦士には己のプライドを賭けて戦って欲しいと思う
新日ジュニアのレベルは世界最高峰であることは間違いないはずだから。
追記
2/19 後楽園大会でオスプレイがヘビー級転向を正式に表明。
(出典:新日本プロレス公式)
今日は日本のファンのみんなに、バレンタインデーのプレゼントを持ってきたんだ。このプレゼントのために、俺はイギリスに渡って、このブリティッシュヘビー級のベルトを持って帰国してきたんだ。この挑戦もそうだが、浮いたり沈んだり、どっちに行くんだという状況もあったけれども、ウィル・オスプレイはここで正式に、ヘビー級への転向を表明する。自分が世界で最強だと分かってもいたが、疑うところもあった。この世界最強というところも含めて、俺はまた違ったレベルに昇華していくことになるんだ! (※日本語で)オツカレサマデシタ!
(引用:新日本プロレス公式)
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。