出来ないモノがあるからこそ魅力がある
(出典:新日本プロレス公式)
先日、新日本プロレス公式サイトに鈴木みのるのインタビューがアップされた。
いかにもみのるらしい内容であったので、ぜひ皆様もご覧いただきたい。
そこで今回はこのインタビューについて書いていこうと思う。
鈴木みのるから見る、MOXとは? その一端が伝われば幸いである。
(以下、新日本プロレス公式サイト)
このインタビューの中でみのるはMOXのことをこのように語っている。
『アイツは特別にプロレスが上手いわけではない、強いわけでもないし、
凄いわけでもない。すべてがダメだと思う』
『だからこそ目立つんだ。だからこそWWEであそこまでいったんだ。』
上の二つの言葉は一見正反対のことを言っているように思える。
レスラーとしてすべてがダメ。だからこそWWEで昇りつめることが出来た。
この言葉だけを見ると??となるだろう。
それに対するみのるの答えはこうだ。
なんでもできる平均80点のレスラーなんて面白くない。0点の方が面白い。
欠点がある、出来ないことがあるからこそ魅力があり。ファンはお金を払う。
これは言い換えると個性ということになるだろう。
たしかにこれは言い得て妙であると言える。
全員が同じような個性であれば、全てが同じに見えファンは魅力を感じないだろう。
偏ったものがあるからこそ、それがレスラーの個性となり魅力となるわけだ。
鈴木軍でいうと、ザックやランスがあれだけファンの支持を得たのは、
出来ないことがたくさんあるからだとみのるは語っている。
上の両者であれば出来ないことも確かにたくさんあるように思うが、だからこそ
ザックならサブミッション、ランスならその怪物性がより際立つということだろう。
またみのるはこうも語っている。
棚橋弘至や内藤哲也がここまで昇りつめたのは偏っているからだとも。
つまり何でもできる、全てを兼ね備えているレスラーが、
ファンに認められる最高のレスラーではないということだ。
これは少々哲学的であるが何でもできるということは、逆に何も突出するモノがなく、
それが没個性となりタレントして魅力がなくなってしまう。
みのるの世界観はやはり大変奥深いものであると改めて感じた次第だ。
MOXとやる理由
鈴木みのるがMOXとなぜ試合をやりたいのか?
みのるの言葉を借りれば以下のようになる。
『俺がアイツのこと一発ぶん殴ると、地球の反対側まで届くニュースになるから』
『それは俺だけの力でもなく、アイツだけの力でもなく、俺とアイツがぶつかるからだ』
要約すると、鈴木みのるとMOXがやり合うことこそに意味があるということだろうか。
元WWEスーパースターであるMOXが世界的知名度を持っていることは容易に理解
出来ることだが、みのるの世界的知名度も負けず劣らず凄いものがある。
それは世界中の団体からのオファーが絶えないことからも理解できるだろう。
簡単に書いているがこの年齢で現在進行形としてオファーがあることはスゴイことだ。
語弊が有るがそれは他の同年代のレスラーを見れば一目瞭然だろう。
ではなぜみのるは今だ世界中から熱烈な支持を獲得できているのだろうか。
これもみのるの言葉を借りれば以下のようになる。
『日本にはWWEにも飲み込まれない独自のプロレスがある。その中でものすごく
大きなものを体験として持っている現役のレスラーは俺だけだ。』
『そしてそのことを世界中のファンは知っている。だから届く。』
みのるが何を言いたいかというと、
俺が独自の進化を遂げた日本のプロレスの全てを体験している
唯一無二の存在であるということかと思う。
それはみのるが進んできた、
新日本⇒UWF(藤原組)⇒パンクラス⇒フリー(プロレス回帰)
という経歴からも理解できる。
この経歴はまさに日本のプロレスの進化とともにあると言えるだろう。
自身もみのるが全てを体験しているということは納得感しかない。
話は逸れたがそれらのことを情報社会の発達により世界中のファンが知ることとなり、
それが熱烈な支持を生んでいると言えるだろう。
みのるの生きざまこそが、圧倒的支持の答えということだ。
この世界規模の大ゲンカの行方は、まさに全世界が注目する戦いとなるだろう。
運命のゴングはもう間もなくだ。
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では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。